星朱音さんの日記

案外、酒酔い日記と言える。

ダイエット

 

 

 

 

乗車してから気付いたのだが、マスクを忘れてきたんだわ。

 

 

 

車内を見渡すと色や形は違えど皆一様に目から下を隠していて、例外はまぁ自分と缶チューハイ片手にフラつく目つきのヤバイオッさんくらいなのね。

 

 

半径20メートル以内の人間を分類したら恐らく

 

グループA:マスクをつけた皆々様

グループB:このオッさん&私

 

って具合に二分されるんだろうな。

 

えぇ?!私の仲間はこの酔っ払いしかいないのか?!

 

と大変居心地が悪くなった私。

 

なるべく人がいないところがいいな〜と席を探すと優先席が伽藍堂だったので、ここぞとばかりに自慢のデカケツでドッカリ座ってやりました。

 

 

 

(デカケツはあれどマスクを)持たざる者a.k.a.私は周囲の人間からナメられるんじゃないか。場合によっては非国民め!と私刑に遭うんじゃないか。(大袈裟)

 

 

途端に恐ろしくなった私は身構えて、マスクで顔隠す代わりにおっかない面を構えてみたんです。

 

 

ええ、然ながら『仁義なき戦い』で坂井の葬儀場に現れた広能みたいな顔ですわ。

 

 

 

まあパジャマなんだけど。

 

 

そうして街を闊歩してたらだんだんと好い心地がしてきてきまして、レディーに道を譲ってあげたりなんかして絶賛ご機嫌お散歩繰り広げ中だったんす。

 

 

 

そんなときに偶然寄ったイイカンジの古着屋でカッコいいジャケットを見つけたもんだから

 

「あら素敵。これを頂こうかしら」とその赤いブツを手に取ったところで2人組の学生がこちらに近づいてきた。

 

 

 

ユーチューバーがなんだ

 

あれは芸能人だよ

 

いやあれはおかなちゃんだよ

 

 

だなんてわけのわからんことを言い合いながらズンズンズンズンやってきて、挙げ句の果てには私の隣で互いに服を当てがって「いいじゃん」「いいね」と抜かしやがる。

 

 

 

既に広能になってた私は

 

 

「ええいおどりゃ喧しいッ!今すぐそこを退きやがれ!ワシはもう3日も風呂に入ってないんじゃ!」

 

と(心の中で)怒声を発して、実際には

 

 

「あ、すみません...」

 

と気まずそうに店員を呼んで無事に会計を済ませました。

 

 

 

買った服を持ち帰って鏡を見るとね、

サイズも丁度ぴったしでなかなか格好が付いたんですわ。

 

 

でもそのジャケットの下に不必要な膨らみがあっていまいちキマらないことに気が付いた。

 

 

 

威張るほど大きな乳房を持ってるわけじゃあ全くないんだけど、どうも谷間というものが気に喰わないんだね。

 

 

胸板が厚いのは結構だが、フタコブラクダは御免蒙る。

 

乳房の何が嫌ってね、まず太って見えることと何より一瞬で性別がバレることなんですよ。

 

 

くそう!せめて中性になりたい!

ポコチンは無くてもバレないのに、

どうしてオッパイはバレるんだ!

目指すは築地に似合う俎板!

若しくは月のクレーター!

 

 

 

 


エヘヘ...なんせ気持ちは菅原文太だからね。

あのヒトに余分な脂肪はついてないでしょ。

 

 

 

不満を意識しながらよくよく観察してみれば

顔は肉まん、腹は寸胴、足は大根(Lサイズ)。

幾らなんでも太過ぎる。

 

 

 

理想とのギャップにショックを受けた私は夕飯は軽いものにしようとコンビニエンスストアーに向かいました。

 

しかしいくら徘徊しても食欲を唆られるものがないんですよ。(さっきパンを二つも食ったから)

 

 

 

まあ食べないのも体に毒だし、蛋白質は摂りたいし、なるべくヘルシーに、、、と、うんと悩んで手に入れたものは

 

 

しめ鯖!

枝豆!

ピスタチオ!

 

 

ときたもんだから、これで酒を呑まないなんて到底許されないワケですよ。

この父なる神、子なるキリスト、精霊が一体化すれば聖職者でも呑みますよ。(どうでもいいけど三位一体の三位って、どうして「さんみ」って読むんだろうね。)

 

 

さてさて今晩は何にしましょうかと無音の鼻歌まじりでお酒コーナーに向かいました。

 

 

 

 

そうは言ってもビイルは太るし、炭酸の酒は頭が痛くなるし、と迷っていたら欲しい缶酒は一向に見つからない。

 

 

 

うーんうーんと悩んだ結果、選ばれたのは角でした。

 

氷と南アルプスの天然水もカゴに入れて、今夜は水割りパーティーです。ヤッタァ!

 

 

サントリーは良い会社ですね。

 

 

 

 

こういう風に生きていると、つくづく博打打ちじゃなくて良かったなと思います。

だって自分だったらそんな女抱けないもん。

 

 

 

オッパイはやだけど、やっぱオンナで居たいよね!

 

 

ダイエッターおじさんおばさん(私)の挑戦は続きます。