2021/6/26
あたしの用いる言葉のせいで綺麗なものがどんどん汚されていくような気がしています
大事にしたいモノが、あたしがそれに触れることで手の内からすり抜けて遠くに行くような気がしています
知りたいコトがたくさんあるのに、知れば知るほどガッカリしていくような気がしています
手に入れたオモチャに興味がなくなるように
恋い焦がれたケーキをあまり美味しく感じないように
欲しいものを頭に思い描いても、現実世界で対面すると灰色にくすんで見えて
気付いたときには後悔して、でも
いくら懺悔を重ねても
いくら懇願しようとも
いくら愛を伝えても
失われたモノの破片がいつまでも影を引きずって
何度でも無力の身体を破壊してしまうのです