星朱音さんの日記

案外、酒酔い日記と言える。

ことば

2023/3/10 6:36

 

シラフ

 

と聞いて、何を思い浮かべますか?

 

一般的には「酒に酔っていない状態」を意味することが多いと思いますが、

 

人やタイミングによってはアルコールだけでなく、薬物・大麻向精神薬etc...に酔っていない状態を表すために使うこともありますね。あたしはそこにカフェインも含めたりします。

 

ひとつの身近な言葉を例に挙げてもこれだけ意味の(広さ・深さ・高さの)違いがあったり、そもそも「素面」という漢字を知らない人も居たりするだろうから、同じ言葉・母国語を扱うネイティブ同士の会話でも意思疎通が図れ(て)ないことは日々たくさんあると思うんです。むしろ外国語を使って外国の方とお話した方がお互い深く分かり合えたりする瞬間もあるよね。

 

文章になれば、その文章を構成する言葉がひとつひとつ何を表しているのか、直感的に瞬時に拾いながらでないと会話ってあの速度でできなくて。そりゃーもう言葉を使って意思疎通を図れることが毎秒奇跡みたいなことだなと僕はときどき思うわけですよ。

 

何も言わなくても何かが伝わる瞬間もまたキセキよね。

 

あたしはそういう感じで自分の話していることが誤解を生んだり曲解して受け取られたり、自分の意図するところではない部分に焦点を当てられたりするのがちょっと前まで本当に嫌で、13歳のときにはじめてそういう絶望を味わってから「理解」原理主義者みたいになってしまったんどす。

 

頭の中にあるものや自分自身に関することを言葉にして100%に近いところまで表そう・現そう・顕そう・露わそうとして、そうして自分の限界まで努力して出したモノを相手に理解して貰えないという体験に苦痛を感じて人様を見限ったりしてた過去がいっぱい⭐︎ありんす。

最近もそれで自分の言ってることを理解してもらえなくて、相手の言っていることを自分が理解してあげられないのが悔しくて泣きましたけども。

 

そういうのも「理解してくれない・できない」相手が全面的にマチガッテル!アホ!バカがよ!としばらく憤慨したりときには諦めたりしておりましたけれど、意思疎通がはかれない原因はあたしの日本語が上手じゃなかったり言い方やタイミングが適切でなかったりしていたことにももちろんあった訳だから、そういうのを工夫するだけで会話が通じる相手が格段に増えて毎日の仕事や遊びを超楽しめるようになったんです。うれちい。

 

自分が話したい相手と理解し合えないことには、あーあたしが間違っていた(間違っている)んだなと日々反省しております。何かの不和ではだいたい自分も(が)悪いからね。

 

でもそもそも人間世界は言葉によって分節化されたり成り立ったりしているわけで、言葉は“思考の材料”だから頭の中身はきっと言葉で構成されている筈で、だとしたら、もしかしたら頭の中身を、自分の考えていることを誰かに伝えようとしたら言葉を使えば100%まで表現できるのではないかと思えそうだけど、そうじゃない矛盾がこの世の面白い瞬間のひとつであったりして。そこが人間のかわいさであったりして。

 

そもそもそんなこと不可能だと感じることの方が圧倒的に多いし、もしかしたらする必要のないことなんでしょうね。

 

音楽の詞は限られた文字数の中で伝えたいことをばっと伝えることができるから、さらに音や文脈に乗せてエモーショナルに輪をかけてばばっと聴く人の心に訴えかけることができるから、そういう歌を聴くと人々は感動するんでしょうね。そこが音楽の醍醐味だと思います。全く意味を成してない歌詞でも感動するから結局なんでも面白いッス。私は音楽が大好き。

 

短歌の詩や、いわゆるポエム的な詩もそうですね。私は言葉が大好き。

 

言いたいことを理解して欲しいという欲求や、言葉に対する拘りがノイズとなって話が長くなったり、結果自分の伝えたいことが伝わらなくなったりするのが今のあたしの悪いところです。そこも自分ではなんだかんだ気に入ってるんだけどさ。だってまだそうとしかできないし。

 

 

音楽を作る人は、自分が感じたことをわかりやすいカタチで表したり、逆にわかりにくいカタチで表して意味に余白を持たせたり、みんながびっくりするような表現を使ったり、それを同時に面白い音に乗せてお届けしてくれるから超オモロいしすごいですよね。そういうものを作れる人にアーティスティックを感じます。

 

一見ものすんごい駄作に思えるようなものでも、それはそのとき・その人しか作れないものだからということも加味して全ての創作物に一定の敬意を払えるようになりました。今までいろんなものを否定していてすみませんでした。ものをつくるということは、なにかをつくってみればわかるけど超・難しいことでもあるからね。

 

音楽は、「(そのとき)そのひとがそれをやっているから」という部分にも価値や意味が生まれるからおもしろいですね。

そういうのって音楽だけじゃないだろうしね。

 

あたしは音楽の理論は全くわからないし、干支が一周まわるくらいのギター歴あるくせにまともに弾けるコードも曲もフレーズも一個もないくらい怠惰だし、そもそも音楽もギターも最近まであんまり好きじゃなかったし、音楽的なセンスも何も持ってないから色々アレなんだけど、楽しいからつくるし聴くし演奏するしというカンジ検定2級です。

 

ここまで長ったらしく喋って結局何が言いたいかって、長く短い人生の中で言葉遊びや遊び心をいつでもどこでも感じていたいし持ってたいよね⭐︎って話です。それってユーモアだよね。

 

あたくそ(最近ハマってる一人称)って本当ォ〜に話が長いんだから。普段人の話を聞くことを仕事にしたり遊びの場でも楽しんだりしているから、ブログではボンボコボンボコ書いたって別にいっすよね!読むも読まないも、誰にも強制してないのだし。いつも読んでくれているひとは超有難う。たまに感想もらったりするのケッコー嬉しいです。

 

はー。人間世界ってやっぱ面白〜い。

あたしはもっと、日本語上手になりた〜い。